CCU実証サイト検証技術の構築と展開
電子材料産業は、サプライチェーン全体における脱炭素化の要求に直面している。材料・化工研究所は企業と連携し、CCU(Carbon Capture and Utilization)実証システムとして、CO2 回収量70トン/ 年のCO2 回収パイロット実証システム、メタン生産量26トン/ 年のCO2 メタン化パイロット実証システム、および「Gas-to-Power 実証システム」を構築した。本システムでは、年間9 万kWh の発電を行い、工場内で利用する電力として活用することで、炭素循環利用の実証を完了した。
高性能自動化マイクロリアクターシステム
■ 技術概要
従来のバッチ式反応プロセスと比較して、マイクロリアクターは高速混合、高効率熱伝達、狭い滞留時間分布、優れた再現性、および迅速なシステム応答性といった特長を有する。さらに、操作が容易であり、スケールアップ時の影響が小さく、生産ライン内に滞留する化学物質量も少ないため、高い安全性を確保できる。本技術はすでに複数の医薬品プロセスにおいてラボスケール検証を完了しており、国内原薬メーカーへ商業生産プロセス向け技術ライセンスを供与している。
■ 技術特徴
▶ 新型マイクロ流路混合デバイスを開発し、微小空間内における反応分子の衝突頻度を向上させることで、マイ
クロリアクターの反応効率を3 ~ 8 倍向上させた。本技術は台湾および米国で特許を取得している。
▶ 連続抽出・精製用マイクロ流路デバイスを開発した。分離性能は熱力学的限界に近いレベルに達しており、現
在特許出願中である。
■ 応用分野
▶ 医薬中間体
▶ ファインケミカル
▶ 特殊機能性モノマー
■ 技術応用実績
▶ 医薬中間体 Tadalafil の合成では、反応時間を従来比 1/60に短縮し、副生成物を約 1/3まで低減した。
▶ 光学活性医薬品の合成では、反応転換率を 20.5%から 80.6%へ向上させ、光学純度を 56.1%から 76.6%へ向上した。
▶ 医薬中間体 p-Toluenesulfonamide(PTSA)の製造では、収率を10 ~ 15%向上させた。
▶ 水素化反応への適用では、反応時間を 4 時間から 7 分へ大幅に短縮した。
▶ 高トリグリセリド血症治療薬の原薬製造では、98%以上の高純度を達成した。
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Material and Chemical Research Laboratories
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