台湾PCB 産業の脱炭素化と循環利用を実現する低炭素エポキシ樹脂
■ 技術概要
▶ 台湾 PCB メーカーおよびシステムメーカーのグリーン・低炭素材料ニーズに対応するため、バイオベースFDCA および再生原料
rBPA を活用した低炭素エポキシ樹脂を開発した。従来樹脂と比較して30%以上のカーボンフットプリント削減を実現している。
▶ 材料・化工研究所は国内樹脂メーカーとの連携を推進し、低炭素エポキシ樹脂のパイロットスケール合成技術を確立した。今後は
川下メーカーとの協業により電源基板用途へ展開し、年間1 万トン以上のCO2 削減効果が期待される。
■ 低炭素エポキシ樹脂合成技術開発
リサイクル・再生可能材料の循環利用によるブランド要求への対応
■ 技術概要
▶ 材料・化工研究所は低エネルギーマイクロ波加熱技術と二軸押出機を統合し、連続式マイクロ波熱分解プロセスを開発した。これ
により廃棄資源を焼却することなく、高品質な化学原料へ転換できる。パイロットスケール実証およびシステム検証を通じて、産
業界にrMMA やrSM などの低炭素原料を供給し、グローバルブランドが求める再生材含有率要件への対応を支援する。
▶ 台湾では年間 260万トンのポリオレフィン(PE+PP)が生産されている。しかし、2030 年までに包装材料へ 30%の再生材使用を
求める規制およびブランド要件により、循環型原料不足を解消するリサイクル技術とプロセス技術の開発が急務となっている。材
料・化工研究所は廃プラスチックを再生ナフサへ転換する熱分解油アップグレード技術を開発した。さらに、新規不純物除去吸着
材および水素化分解・水素化精製触媒を開発し、熱分解油をナフサ相当品質まで高品質化することに成功した。また、技術普及を
加速するため、実証・協業アライアンスを設立し、川上から川下までの企業を結び付けた循環型サプライチェーンの構築を推進し
ている。
▶ ネットゼロ排出およびグリーン製造の世界的潮流を背景に、材料・化工研究所は農業・水産業廃棄物を主原料とする動的改質技術
を開発し、熱可塑性植物由来材料(TPM)を創製した。TPM を天然ゴムと複合化することで、優れた耐摩耗性と弾性を両立し、
従来技術の限界を克服した。本材料はUSDA BioPreferred® 認証を取得しており、バイオベース含有率95%以上を達成している。
これは台湾における持続可能な履物材料技術の重要なマイルストーンとなる。
■ 廃プラスチックのケミカルリサイクル技術
■ 農業廃棄物循環再利用技術
■ Contact Us
Material and Chemical Research Laboratories
Dept. of High Purity Chemical Material(T100)
Jay Hsieh
Tel:+886-3-5732413
E-mail:hsiehchenghan@itri.org.tw